おかえり

いよいよ妻と息子が退院。午前中に病院へ迎えに行く。8日ぶりの息子はぐっすりと眠っていた。改めて見る息子はとても小さくて、ちょっとの力で壊れてしまいそうな儚さを小さな身に纏っている。人間の子供は他の動物のそれと比較してもかなり不完全な状態で産まれてくる気がするなあなどと考える。帰宅して初めて我が家の敷居を跨ぐ。おかえり、ここが君の家だ。これからどんなことが起こるんだろう?3人で一緒に力を合わせて生きて行こうな。一瞬一瞬が瞬く間に過ぎ去っていく。沐浴で泣いてたことも、いつも左を向いて眠ることも、ミルクが飲み切れなくて寝てしまうこともいつかは忘れてしまうだろう。だから出来るだけ克明に書き記しておこう。3人が確かに生きた証と共に。